K-POPの記事やSNSを見ていると、「第2世代」「第4世代アイドル」「第5世代ボーイズグループ」といった表現をよく目にします。
最近K-POPを好きになった人なら、
「そもそもK-POPの世代って何?」
「何年にデビューしたかで決まるの?」
「第4世代と第5世代は何が違うの?」
と疑問に思うかもしれません。
まず知っておきたいのは、K-POPの世代には、公式に決められた厳密な区分が存在するわけではないということです。
メディア、音楽業界、ファンなどが、K-POPの歴史やトレンドの変化をわかりやすく整理するために使っている分類であり、「この年から必ず次の世代」という絶対的なルールがあるわけではありません。
実際、第4世代の始まりについても2018年前後と見る考え方がある一方、別の転換点を重視する意見があります。さらに「第5世代」という言葉も2023年前後から急速に広まりましたが、第4世代との境界をどこに置くかについては現在も意見が分かれています。
それでも「世代」という視点を知っておくと、K-POPが韓国国内のアイドル文化からアジアへ、そして世界へとどのように広がってきたのかが非常にわかりやすくなります。
今回は第1世代から第5世代まで、それぞれの特徴と変化を初心者向けに見ていきましょう。

- K-POPの「世代」とは?
- 現在につながる「アイドル文化」が形になった
- テレビとCDが中心だった時代
- 日本のK-POPファンにとって重要な世代
- 「グループごとの個性」がさらに強く
- YouTubeとSNSが世界をつないだ
- 「K-POP=世界市場」という流れへ
- パフォーマンスの高度化
- TikTok・ショート動画の時代へ
- 最初からグローバル展開
- 複雑な世界観から「共感」へ?
- Q1. K-POPの世代は公式に決まっているのですか?
- Q2. K-POPの第1世代はいつからですか?
- Q3. 第4世代はいつからですか?
- Q4. 第5世代はいつからですか?
- Q5. どの世代が一番人気なのですか?
- Q6. 好きなグループが何世代なのかわからない場合は?
K-POPの「世代」とは?
K-POPの世代を考えるとき、デビューした年代は大きな目安になります。
しかし、それだけで決まるわけではありません。
たとえば、
- 音楽やコンセプトの変化
- ダンス・パフォーマンスの進化
- ファンダム文化
- テレビからYouTube・SNSへのメディア変化
- 日本・アジア・世界への海外進出
- アルバムやコンテンツの楽しみ方
など、K-POPを取り巻く環境そのものが大きく変わったタイミングによって「新しい世代」が語られるようになります。
そのため、
「何年にデビューしたか」だけを見るのではなく、「その時代のK-POPに何が起きたか」を見ること
が、世代を理解するポイントです。
第1世代|K-POPアイドル文化の原型が生まれた時代
第1世代は、一般的に1990年代後半から2000年代前半を中心に語られます。
代表的なグループとしては、
- H.O.T.
- S.E.S.
- Sechs Kies
- Fin.K.L.
- g.o.d
- SHINHWA
などが挙げられます。第1世代はH.O.T.やS.E.S.などが登場した1990年代後半から始まったとする説明が、韓国メディアでも広く使われています。
現在につながる「アイドル文化」が形になった
第1世代の大きな意味は、現在のK-POPアイドル文化につながる基本的な仕組みが作られたことです。
歌とダンスを組み合わせたグループ活動だけではなく、メンバーそれぞれのキャラクター、公式ファンクラブ、応援カラー、ファンによる組織的な応援などが発達しました。
現在のK-POPでは当たり前になった「グループとファンダムが一緒に文化を作る」というスタイルの原型を見ることができます。
テレビとCDが中心だった時代
今のようにYouTubeやSNSで世界中の映像をすぐに見ることはできません。
音楽番組、テレビ、ラジオ、雑誌、CDなどがファンにとって重要な情報源でした。
海外への広がりも現在ほど大規模ではありませんでしたが、中国などで人気を集めたグループもあり、後の韓流拡大につながる動きが少しずつ始まっていました。
第2世代|K-POPが日本・アジアへ広がった時代
第2世代は、2000年代中盤から2010年代前半を中心に語られることが多い世代です。
代表的なグループとして、
- 東方神起
- SUPER JUNIOR
- BIGBANG
- 少女時代
- KARA
- 2NE1
- SHINee
- Wonder Girls
- 2PM
などが挙げられます。
韓国メディアでも東方神起、BIGBANG、少女時代などは第2世代を代表する存在として紹介されています。
日本のK-POPファンにとって重要な世代
特に日本では、第2世代をきっかけにK-POPを知ったという人も多いでしょう。
日本語楽曲のリリース、日本のテレビ番組への出演、アリーナやドームでのコンサートなどが増え、K-POPアーティストが日本の音楽市場で大きな存在感を持つようになりました。
韓国で人気になった後、日本や中国などアジア各国へ活動範囲を広げるというモデルが本格化した時代とも言えます。
「グループごとの個性」がさらに強く
第2世代になると、
かわいい、クール、ヒップホップ、エレクトロ、セクシー、爽やかなど、グループごとのコンセプトがさらに明確になりました。
覚えやすいポイントダンスや印象的なサビも大きな特徴です。
MVを見るだけで「このグループらしい」と感じられるブランド作りが強くなっていきました。
第3世代|K-POPが世界的な音楽文化になった時代
第3世代を代表するグループとしてよく挙げられるのが、
- EXO
- BTS
- TWICE
- BLACKPINK
- SEVENTEEN
- Red Velvet
などです。
韓国メディアでもBTS、BLACKPINK、EXO、TWICEなどは第3世代の代表例として広く扱われています。
第2世代がアジア市場を大きく開拓したとすれば、第3世代はK-POPを本格的なグローバルカルチャーへ押し上げた世代と考えるとわかりやすいでしょう。
YouTubeとSNSが世界をつないだ
第3世代の成長と切り離せない存在がYouTubeやSNSです。
韓国で公開されたMVやステージを、日本、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジア、中南米などのファンがほぼ同時に見ることができるようになりました。
音楽を聴くだけではなく、
- MV
- Dance Practice
- 音楽番組
- メンバー別の映像
- SNS投稿
- ライブ配信
- Behindコンテンツ
などを通して、海外からでもアーティストを継続して追えるようになります。
第3世代では、YouTubeの普及とともに国際的なファンダムが大きく拡大したと指摘されています。
「K-POP=世界市場」という流れへ
ワールドツアー、海外チャート、世界的ブランドとのコラボレーションなど、K-POPアーティストの活動範囲は急速に広がりました。
この時期を境に、K-POPは「韓国の音楽が海外でも人気」という段階から、世界のポップミュージック市場の一部として語られる存在へと変化していきます。

第4世代|デジタルとパフォーマンスがさらに進化
第4世代については境界にさまざまな考え方がありますが、2018年前後以降に登場したグループを中心に語られることが多くあります。
代表例としてよく名前が挙がるのは、
- Stray Kids
- ATEEZ
- TXT
- ITZY
- aespa
- ENHYPEN
などです。
この時代になると、K-POPは最初から世界中のファンに見られることを強く意識したコンテンツへ変化していきます。
パフォーマンスの高度化
第4世代で特に印象的なのが、パフォーマンスの進化です。
複雑なフォーメーション、高いダンススキル、強い表情演技、カメラを意識した動きなど、ステージを見ること自体がK-POPの重要なコンテンツになりました。
「曲を聴く」だけではなく、
MVを見る → Dance Practiceを見る → 音楽番組を見る → メンバー別Fancamを見る
というように、一曲からさまざまなコンテンツを楽しむスタイルがより定着します。
TikTok・ショート動画の時代へ
YouTubeに加えてTikTokなどのショート動画が急成長したことも大きな変化です。
印象的な振り付けを他のアーティストと一緒に踊る「ダンスチャレンジ」が増え、数十秒の動画から新曲を知るという流れも一般的になりました。
また、Weverseなどのファンプラットフォームをはじめ、世界中のファンと直接コミュニケーションできるデジタル環境も発達しました。
第4世代については、国際市場を強く意識し、デジタルプラットフォームへの依存度がさらに高くなった世代とする分析もあります。
第5世代|デビュー時から「世界」が当たり前になった時代
近年では「第5世代」という言葉も一般的に見かけるようになりました。
代表的なグループとして、
- ZEROBASEONE
- RIIZE
- BOYNEXTDOOR
- TWS
- ILLIT
などが第5世代という文脈で紹介されることがあります。
特に「第5世代」という言葉が広く注目されるきっかけの一つとなったのが、2023年のZEROBASEONEの登場でした。韓国メディアは、同グループのデビュー時に「第5世代」という表現が前面に出されたことを、世代論が再び活発化した契機として紹介しています。
最初からグローバル展開
第2世代では、
韓国で成功 → 日本・アジア進出
という流れが目立ちました。
しかし現在では、
デビュー → 韓国・日本・世界のファンへ同時発信
というスタイルが珍しくありません。
SNS、TikTok、YouTube、音楽ストリーミング、ファンプラットフォームなどを利用して、デビュー直後から国境を越えたファンダムを作ることが可能になりました。
複雑な世界観から「共感」へ?
第4世代で注目された壮大な世界観とは異なり、第5世代では日常や青春、成長、親しみやすさなどを前面に出すグループも目立ちます。
もちろん第5世代すべてに共通する特徴ではありません。
近年はRIIZEの「Emotional Pop」やTWSの「Boyhood Pop」のように、グループ自身の音楽的アイデンティティを独自の言葉で打ち出す動きも見られます。

第4世代と第5世代の境界はどこ?
ここが最も難しいところです。
「2023年から第5世代」
と説明されることがありますが、公式機関が決めたルールではありません。
実際には、第4世代と第5世代には共通点も非常に多く、「本当に別の世代として分ける必要があるのか」という意見もあります。
韓国メディアでも、世代の変化が以前より速くなり、「3.5世代」「4.5世代」といった表現まで登場していることから、世代そのものの境界が以前より曖昧になっていると指摘されています。
そのためitskpopでは、
「2023年前後から第5世代という呼び方が広く使われるようになったが、厳密な境界線は存在しない」
という考え方で紹介します。
第1世代から第5世代まで何が変わった?
大きな流れを比較すると、K-POPの進化がよりわかりやすくなります。
第1世代
韓国アイドル文化の原型を作る
テレビ・CD・ファンクラブを中心に、現在につながるK-POPアイドル文化が形成されました。
第2世代
日本・アジアへ進出
日本語楽曲や海外活動が増加し、韓流とともにK-POPの認知度が大きく上昇しました。
第3世代
世界市場へ拡大
YouTubeやSNSによって国境を越えた巨大なファンダムが形成されました。
第4世代
パフォーマンス+デジタル
高度なダンス、Fancam、TikTok、世界観、ファンプラットフォームなど、「見るK-POP」がさらに進化しました。
第5世代
デビュー時からグローバル
韓国から海外へ進出するというより、最初から世界中のファンを対象に活動することが当たり前になりつつあります。
初心者はK-POPの世代をどう覚えればいい?
すべてのデビュー年を暗記する必要はありません。
最初は次の5つだけ覚えておけば十分です。
第1世代=K-POPアイドル文化の始まり
第2世代=日本・アジアへ拡大
第3世代=世界的ブーム
第4世代=デジタル+パフォーマンス
第5世代=最初からグローバル
そして、自分の好きなグループがどの世代として語られることが多いのかを調べてみると、その前後のグループにも興味が広がっていきます。
第4世代のグループが好きなら、第3世代のステージを見てみる。
第5世代が好きなら、第2世代の日本活動を調べてみる。
そんな楽しみ方もK-POPならではです。
まとめ|「世代」を知るとK-POPの進化がもっと面白くなる
K-POPの世代区分には、公式な正解があるわけではありません。
しかし、第1世代から第5世代までの流れを見ると、K-POPがどのように進化してきたのかがよくわかります。
テレビとCDを中心に始まったアイドル文化は、アジアへ広がり、YouTubeを通じて世界につながり、現在ではSNSやショート動画を通してデビュー直後から世界中のファンと交流する文化へと変わりました。
ただし、新しい世代が登場したからといって、それ以前の世代が終わるわけではありません。
現在のK-POPでは、第2世代、第3世代、第4世代、第5世代のアーティストが同じ時代に活動することも珍しくなく、2026年にも第3世代の大型グループの活動が大きな注目を集めています。
世代は優劣を決めるものではありません。
それぞれの時代のアーティストが何を生み出し、次の世代へ何をつないだのか。
そこに注目してみると、K-POPの歴史はさらに面白く見えてくるはずです。
itskpopでは今後も、K-POPの歴史、音楽、アーティスト、ファンダム文化を初心者にもわかりやすく紹介していきます。
FAQ|K-POPの世代についてよくある質問
Q1. K-POPの世代は公式に決まっているのですか?
いいえ。公式に定められた分類ではありません。デビュー時期や音楽、メディア環境、海外展開、ファンダムなどの変化をもとに、メディアや業界、ファンが便宜的に使っている区分です。
Q2. K-POPの第1世代はいつからですか?
一般的には、H.O.T.やS.E.S.などが登場した1990年代後半からを第1世代とする見方が広く使われています。
Q3. 第4世代はいつからですか?
2018年前後以降にデビューしたグループを第4世代と呼ぶケースが多くあります。ただし、開始時期については異なる見方もあり、厳密な公式基準はありません。
Q4. 第5世代はいつからですか?
2023年前後から「第5世代」という言葉が広く使われるようになりました。ZEROBASEONE、RIIZEなどが第5世代の代表的グループとして紹介されることがありますが、第4世代との境界にはさまざまな意見があります。
Q5. どの世代が一番人気なのですか?
単純に比較することはできません。それぞれ活動した時代や市場規模、音楽の聴かれ方が異なります。世代ごとの優劣より、それぞれがK-POPの発展にどのような役割を果たしたのかを見ることをおすすめします。
Q6. 好きなグループが何世代なのかわからない場合は?
デビュー年をひとつの目安にできますが、世代の境界にいるグループは複数の呼ばれ方をする場合があります。「絶対に何世代」と考えすぎる必要はありません。
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